左京さんはソファーを立ち上がって、私の隣に座り直した。



鼻腔を擽る甘い香水の匂いに私は困惑。


普段、一緒に居る連中とは全く別世界の匂い。


一緒に居る男はヤニ臭くて、汗臭い体臭の連中ばかり。



「容姿と名前…釣り合ってないね」


それはよく言われる。


父親がダイスキなココアにちなんで、名付けられた名前。



でも、漢字は気に入っていた。




心に愛ーーー・・・


私の信念そのものだったから。