* * *


「…まぁ~自業自得だろ?」


栗原さんは冷淡に吐き捨てる。



「で、犯人からコンタクトあったの?」


「まぁ」


「それは・・・紅組の仕業じゃない…娘の狂言だ…」


「「えっ!?」」


部屋の奥でピコピコとPFPでゲームをプレイする少年が呟く。容姿はオレンジかかった茶色のアフロ頭で派手な装飾のサングラスをかけた奇抜なカッコ。



「栗原…あいつ誰?」



「あ・・・俺の弟」


「栗原光貴(クリハラコウキ)です。よろしく」


「えっ?栗原って施設育ちで天涯孤独だっただろ?」