彼女たちが店を出るのと同時に、席を立った。



今度は真っ直ぐと駅に向かう。



夕方の電車は朝のラッシュアワー並みに車内は満員。


私たちも何とか友人たちと別れ一人になった神田明美と同じ車両に乗り合わせる。



彼女の方に視線を向けながら、つり革を握り締める。



新たな獲物を物色してるかのように神田明美はすし詰めの車両を移動していく。



くそっ!!見失いそうだ!!



「!?」



私のヒップの辺りに感じるモゾモゾした感触。


私のお尻を馴れ馴れしく触るのは紫苑か?


紫苑はいつの間にか私から離れて場所に立っていた。


誰だ!?この手は…?


スカート越しにお尻を撫でていた思えば…スカートの中にスーッと入り込んできた。