恋する刑事(デカ)~君のハートに狙いをつけて~

「じゃあな~紫苑」



「…ちゃんと通信機持った??」


「持ってる…」


スカートのポケットに忍ばせた通信機を見せる。



「OK…」



「俺は車をコインパーキングに停めてくる…駅で合流だ…心愛」



「わかった」



私は慌てて、友達を駅に向かう神田明美を追う。



セーラー服で尾行なんて初めて…


怪しまれないか?周囲の反応を伺うけど…私が気にするほど…女子高生たちは話に夢中で周りを全く見ていない。



「!!?」


いきなり、駅には向かわず神田明美は友人たちとマックに入ってしまった。



「…」



私は慌てて、電柱に隠れて紫苑に通信機で連絡。


「駅には向かわず…神田明美は駅前のマックに入った…どーぞ」



ーーー了解…マックに向かいます…どーぞ