* * *


私たちは栗原さんと共に駅前のカフェでハメられたリーマンと会った。



「えっ?」


「ボス??」


「栗原さん…本当にこの人?」


だって…私たち捜査一課のボス・龍崎警部補だった。


「栗原お前…こいつらに俺のコト話したのか?」


「ええ~っ…まぁ~」


ボスは決まりの悪そうな顔して煙草を吸い始める。



「でも、ボスは…女性には全く興味が無いでしょ?」



「だから本当に冤罪だ…心愛に紫苑」


「被害届に出すように説得してるんだけど」
栗原さんは楽しげに呟いた。


「出したら…ダメでしょ??」