私はタクシーを後ろから追い詰めた。



しかし、タクシーも私たちの車を振り切ろうと速度を上げる。



「くそっ。逃がしやしない・・・」



私はいつもの調子で、車を車線変更。


無理やりハンドルを切り、速度を上げて路面を擦りつけるようにタイヤをスピンさせて、タクシーの前へと踊り出た。



「!!!?」



都心のど真ん中で繰り広げられたカーチェイスもEnd



タクシーは私たちの車に衝突。



私の乗った運転席のエアバック作動。

甘い声の持ち主の座った助手席のエアバックも作動していた。



高級車の車体がその衝撃を全て吸収し、エアバックが作動したけど、私達は無傷だった。