「…」


病院を出て、私たちは車に乗り込んだ。
私が運転席で紫苑は助手席。



私はキーを入れ、エンジンを吹かせる。



「栗原からメールだ…3チャンネルを見ろって…」

紫苑はケータイを覗き、そのままネットに繋いだ。


「!!?」

「おいおい!?誰かが…ウチの署のコト書き込んでるぜ」


「はぁ?」

私も紫苑のケータイを覗き込んだ。

上の圧力で犯人を逃がそうとする我々警視庁のやり方を暴露し、痛烈に批判されていた。


私たちだって…このまま佐藤を逃がしたくない…


佐藤は罪を重ねても、法を裁き受けるコトがない…ヤツは何度でも同じ罪を犯し続ける。


その連鎖を断ち切らなければーーー・・・