目の前で目を開いて固まる翼


『きっ、キャアァァアァ!!!』

「おいっ、馬鹿!」

翼の手に口を塞がれた

そのせいでより近くなる距離


だ、ダメだ…もうッ、無理…


バタンッ


――――――――――


『………んッ』

「起きたか?」

『ふぇ…?翼ぁ??』

翼…?


あぁ!私、翼に見られて…

見られて…あれ?そこからの記憶が…


「お前、倒れたんだよ」

『へ?』

「のぼせたんだな

言っとくけど、見てねぇから」

今の私は布団を着てソファーに寝ている

ソッと布団の中を見るとタオルを巻いたままだった