「ごめん。こんなとこしかねぇ。

そこのソファー空いてる」



黒と赤のソファーがあるんだけど、
黒のソファーには雑誌やら服やら。


赤だけ唯一何もなかった。



図々しく座らせてもらうことにした。




「名前は宮井怜伊だから」

「そっか!怜伊か!!」

「れ「『宮井さん』としか呼んだら駄目」」



怜伊と呼ぼうとした先輩を三浦は止めた。


先輩が『何だよ~』とか言うから、

ふって笑いそうになった。