―五限目。 「そりゃ、女の子としては嫌よね〜!」 「でしょ!!ほんっとムカつく〜!!!」 「ま、怜伊(レイ)が女の子であるかはおいといて」 「何っ!?」 国語のおじーちゃん先生だから今は喋り放題。 斜め前の席の梓(あずさ)と喋りまくる。 「でも、まだ別れてないんでしょ?」 「まぁね~。だけど、 いつ別れてもおかしくない感じ。 もう、このパターン慣れたっつーの」 「このパターンてかそういうパターンでしか恋してないじゃん」