『ごめん。私、初対面で呼び捨て苦手なんだよね。

慣れたら怜伊って呼ぶから。ごめんね』






あたしと同じだ………



梓と会った時、嬉しかったのを覚えてる。



あたしと同じって思えたから。





「怜伊?」


あ…存在忘れてた…。



今前にいる友達。



「さくらちゃ…さくら、ごめんね。ボーっとしてた」


「そっかー!怜伊、何か話そうよ」


「うん」





それから、さくらとは中学の話をした。


どうやらさくらは友達があたしと比べものにならないほどいたらしい。