今度はあたしじゃなく、怜吾がニヤッとした。


な、何…気色悪い。



「俺と、怜伊。

4月12日からどっちが告られんの10人早く達成するか競争な?」



4月12日って入学式か。

明日だし。



「いいよ」



何か負けたくなくて言ってしまった。


負ける気はしないけど。



かと、言って…自分の顔に自信はない。


超不細工だし。





「じゃ、お互いの好きなアルバムを負けた方が奢るってことで」


「わかった」




あたしの怜吾の競争スタート。