「もう怜伊の傍で判断出来ないから。 傍にいなくても怜伊が好きだよ。 離れてても笑っててほしいから。 お願い、怜伊」 気付かなかった。 梓があたしのことをそこまで想っててくれたなんて。 「怜伊には幸せでいてほしいんだよ…」 もし、梓を安心させることがあたしに出来るなら。 あたしも梓に嫌な思いをさせたくない。 「約束する」 「怜伊…」 「ちゃんと人を好きになる」 「うん」 「もう、遊ばない」 「頑張って、怜伊」