「三浦…お願いだから…っ。 ………助けて…」 再び歩き出そうと電柱から離れた途端、 後ろに身体が傾き始めた。 抑えようとしても無理で… 自分じゃなく、 冷たい身体に助けられた。 フッと力が抜けた。 ギューッと抱きしめられ、 温かい吐息が耳に掛かった。