だから、後で後悔するんだ。 何で付き合っちゃったんだろうって。 溢れそうな涙を抑え、音楽室を出た。 別れる時は未練があるって思われないように先に出る。 あたしって強いでしょ? ね? 「…怜伊、別れたんだ」 頭をクシャクシャってさせながら撫でる梓の手が気持ちよくて、また止めていた涙が出そうになった。