【麗華】

そうだ。

私は憧れてたんだ。

この小さな世界で動く彼女を見て。

足の不自由な私は、走ったりできないのに
彼女は、できる。

それが、羨ましかった。

でも、その夢が叶った。

その代わり記憶の全てなくなった。

覚えてたのは、自分の名前と住んでもないはずの
の小さな世界の過去の生活。

でも、記憶のない私はなにも思わなかった。

ただ、怜華に会うまでは…