あの日、初めて私の名前を呼んでくれた日以来、何の音沙汰もない。 それでも、会えるって信じてる。そして、強く願ってる。 濠、あなたは今、どこにいますか? 私を、求めてくれていますか? そんな事を考えてしまう。何かある度に思い出してる濠の事。 興奮した気持ちをそのままに、みんなで向かう夕暮れの街。 「この前行ったお店がおいしかったんだよ」 頼子ちゃんお勧めのお店に向かう足取りは軽かった。