思い出したのか、くくっと声を我慢しながら笑ってる。
もしかして、利也さんが焦ってる姿を楽しんでた?
「で、巧さんが渋々婚約解消を認めてくれて、っていうか、私達が決めたんならそれが答えなんだけど。私をすごくかわいがってくれてるから、どうしても身内にしたかったみたい。としくんなら自分の嫁の弟だから、自分にとっても妹になるって期待してたみたいよ。単純だね」
「高橋専務か……なんだかピンとこない」
「うーん。仕事は厳しいけど、奥さんに甘い超愛妻家だよ」
「……」
その言葉に、ちょっと困った。会社では、高橋専務には不倫の噂があるから、なんだかモヤモヤする。
「設計の佐伯さんとの噂は、違うと思うよ。すごく奥さん大切にしてるもん。もう、こっちがかゆくなるくらいにメロメロだよ」
高橋専務が、休日に佐伯さんの部屋から出てくるところを何度か目撃されている。
本当かどうか怪しいんだけど、不倫だと噂があるのは確か。
もしかして、利也さんが焦ってる姿を楽しんでた?
「で、巧さんが渋々婚約解消を認めてくれて、っていうか、私達が決めたんならそれが答えなんだけど。私をすごくかわいがってくれてるから、どうしても身内にしたかったみたい。としくんなら自分の嫁の弟だから、自分にとっても妹になるって期待してたみたいよ。単純だね」
「高橋専務か……なんだかピンとこない」
「うーん。仕事は厳しいけど、奥さんに甘い超愛妻家だよ」
「……」
その言葉に、ちょっと困った。会社では、高橋専務には不倫の噂があるから、なんだかモヤモヤする。
「設計の佐伯さんとの噂は、違うと思うよ。すごく奥さん大切にしてるもん。もう、こっちがかゆくなるくらいにメロメロだよ」
高橋専務が、休日に佐伯さんの部屋から出てくるところを何度か目撃されている。
本当かどうか怪しいんだけど、不倫だと噂があるのは確か。

