沈みがちになる心を閉じて、一生懸命笑顔を作った。
向かいの席に座る男性に声をかけられて、必要以上に明るい声で答えてみたり、飲み慣れないワインを飲み干してみたり。
お料理が減ってくれば追加の注文に動いたり。
とにかくコンパだけに意識を集中させた。
他の事を考える余裕が生まれないように、飲んで食べて笑って話して。
楽しもう、楽しもう、楽しもう。そう何度も心の中で呟いた。
一生懸命に意識を反らさなければ、考えてしまう。
今頃、利也くんは美乃ちゃんからお誕生日のお祝いをもらってるんだろうな、って考えてしまう。
美乃ちゃんは、利也くんが一番欲しいものをプレゼントするらしい……。
それがなんなのか、全然わからないけれど、誰にも遠慮せずにプレゼントを渡せる事ができる美乃ちゃんの事が、羨ましい。
利也くんの隣で笑える美乃ちゃんに嫉妬してしまう。
それが、とても悲しい。
向かいの席に座る男性に声をかけられて、必要以上に明るい声で答えてみたり、飲み慣れないワインを飲み干してみたり。
お料理が減ってくれば追加の注文に動いたり。
とにかくコンパだけに意識を集中させた。
他の事を考える余裕が生まれないように、飲んで食べて笑って話して。
楽しもう、楽しもう、楽しもう。そう何度も心の中で呟いた。
一生懸命に意識を反らさなければ、考えてしまう。
今頃、利也くんは美乃ちゃんからお誕生日のお祝いをもらってるんだろうな、って考えてしまう。
美乃ちゃんは、利也くんが一番欲しいものをプレゼントするらしい……。
それがなんなのか、全然わからないけれど、誰にも遠慮せずにプレゼントを渡せる事ができる美乃ちゃんの事が、羨ましい。
利也くんの隣で笑える美乃ちゃんに嫉妬してしまう。
それが、とても悲しい。

