今日、透子さんの旦那様が勤務しているアマザンホテルで、結婚式を挙げる。
もちろん私と竜。
大学を卒業して三か月という事で、大学の友達から妊娠したのかとも聞かれた。
でも、そうじゃない。そりゃ、すぐにでも赤ちゃんが欲しいと思うけれど、こればかりは授かりもの。
あ、桜さんは今妊娠5か月。甘い甘い有星さんに守られて幸せそうだ。
そして、その二人に負けないくらいに幸せな私と竜の披露宴がこれから始まる。
記憶をなくしていた4年間を思えば切ないけれど、今からはきっと幸せしか待っていないって信じられる。
「……愛してるよ」
竜の声を合図に、扉が開いた。
明るく輝きに満ちた世界への一歩を、竜と一緒に踏み出す。
『新郎新婦のご入場です』
光あふれる扉の向こうから、私たちを祝う声が響き渡った。
-FIN-

