あまりにも間の抜けた声をあげた私に、竜はくすくすと笑い声をあげた。
坂道を下る途中、竜の後ろで立ち止まった私は、普段よりも近い目線に戸惑いながらも、面白がる竜の視線から目が離せない。
「せめて、他の男に持ってかれないように、梅の気持ちに歯止めをかけたかったんだ。両親への融資の代わりに結婚させるなんて、本当情けない理由だけど。そうでもしなきゃ、俺の事を忘れてる梅を、他の誰かにとられるかもっていう不安と闘うなんてできなかった」
「えっと、それって……」
「そう。俺が頼み込んだ。梅が、婚約者がいるっていう歯止めの中で暮らせば、大学生活で出会う男どもから守れるって、安易に考えてたんだ」
「じゃ、じゃあ、私、結婚は……」
あまりに驚きの言葉が続いて、私の気持ちはぐちゃぐちゃだ。
まとまらないし何をどこから持ってきて、気持ちをつなげばいいのかわからない。
「結婚は、する。でも、俺と」
私の両肩を掴んで、諭すように言う竜は真剣で、どこかこわごわとした不安も見える。
私にその事を告げるには、相当の覚悟も必要だったとも、わかる。
坂道を下る途中、竜の後ろで立ち止まった私は、普段よりも近い目線に戸惑いながらも、面白がる竜の視線から目が離せない。
「せめて、他の男に持ってかれないように、梅の気持ちに歯止めをかけたかったんだ。両親への融資の代わりに結婚させるなんて、本当情けない理由だけど。そうでもしなきゃ、俺の事を忘れてる梅を、他の誰かにとられるかもっていう不安と闘うなんてできなかった」
「えっと、それって……」
「そう。俺が頼み込んだ。梅が、婚約者がいるっていう歯止めの中で暮らせば、大学生活で出会う男どもから守れるって、安易に考えてたんだ」
「じゃ、じゃあ、私、結婚は……」
あまりに驚きの言葉が続いて、私の気持ちはぐちゃぐちゃだ。
まとまらないし何をどこから持ってきて、気持ちをつなげばいいのかわからない。
「結婚は、する。でも、俺と」
私の両肩を掴んで、諭すように言う竜は真剣で、どこかこわごわとした不安も見える。
私にその事を告げるには、相当の覚悟も必要だったとも、わかる。

