甘恋集め




ベッドに倒れこんで抱き合っていた私と竜はゆっくりと起き上がったけれど、竜の目は真っ赤で痛々しいまま。

「えーっと。ここは……?」

どこなんだろう。病院には違いないし、ベッドに寝ていたのは私だから、私が倒れたのかな。

皆の顔が一様に苦しそうにしているのはどうしてなんだろう。

「竜?私、どうしてここにいるの?」

「梅……お前、何がわかる?」

慎重な声と探るような瞳に囚われて、私の体は緊張感で硬くなった。

何がわかるかって、そんな質問おかしいよ。

私、何でもわかるのに。

「私、竜の恋人でしょ?で、大学で絵を描いてるけどもう少しで卒業。
父さんと母さんとは離れて一人暮らしで……」

そう、一人暮らしで、雑多に置かれた大学時代に制作した作品達で溢れる部屋に住んでいる。

楽しかった大学時代はあっという間で、友達と旅行にも行ったしおいしいものも食べた。

「ねえ、みんなどうしてここにいるの?」

いい加減、教えて欲しい。