甘恋集め

「抱っこして」

ひっくひっくとしゃくりあげながら、両手を広げて竜の胸に体を寄せた。

ゆっくりと、私と竜の体が触れ合った瞬間、竜の手が私の体を包み込んで。

「梅、思い出したのか?」

力いっぱい抱きしめられた。竜の体ごとベッドに倒れこんで、それでも私を抱きしめる力は緩まない。

二度と離れる事はできないように強く抱きしめられた。

「梅……俺の事……」

首筋に顔を埋めているせいか、声がくぐもっている。

それでも、竜の言葉はちゃんと聞き取れるから。

小さく息を吐いて、はっきりと答えた。

「愛してるよ。いつも言ってるでしょ?竜の事、愛してるって」

涙声になるのはどうしようもないけれど、それでもしっかりと声に出して伝えた。

その言葉を聞いた瞬間、竜の体はびくっと震えて、静かな嗚咽が聞こえた。

「どうしたの?竜、泣いてる?」