甘恋集め


「竜っ」

思わず大きな声で叫んで起き上がった。

途端にはっとして周りを見回すと、一葉に驚いた顔を見せる人たちの顔が視界に飛び込んでくる。

「梅?」

その中で、頭を下げていた竜は、私の叫び声を聞いて側に駆け寄ってきた。

ベッドの上にいる私の今の状態がよくわからないけれど、そんなことより、どうしてだろう、竜が恋しくて恋しくてたまらない。

その言葉しか知らないように、竜の名前を何度も口にしながら、両手を彼に向けた。

「竜……竜……」

切羽詰まったような声と、自然と流れる涙。

どうしてだろう、長い間竜の事、愛してなかったような、申し訳ないような気持ち。

今目の前で私をじっと見つめてくれる竜を、久しぶりに見たような不思議な気持ち。