自分でもコントロールできない感覚の中で、竜に惹かれていったけれど、竜は全く私に興味を持っていないようだった。
透子さんの隣で、図面に集中しながら打ち合わせの内容に耳を傾けるだけで、私へ意識を向けてくれる事はなかった。
やっぱり彼女がいるのかな。私に興味ないんだな。
とりたてて目立った特徴もなく平凡な見た目だと自覚しているけれど、ここまで私に視線すら向けてくれないのはきつい。
やっぱり、こんなに格好いい男の子と私に縁はないんだろうな。
切ないながらも、そう認めると、体の奥から悲しくなってきて涙が溢れそうになった。
瞳の上がどんどん盛り上がってきて、涙があふれてきて、どうしようもなくなった私は、打ち合わせに熱が入っている両親たちの中から抜けて、家を飛び出した。

