甘恋集め

『うわっ格好いいっ』

あっという間に私の気持ちを竜に持っていかれたのは、透子さんとの二回目の打ち合わせの時。

透子さんと同じ建築士を目指して勉強しているという竜は、勉強も兼ねて打ち合わせにやってきた。

見た目麗しき長身の彼。

絶対に彼女いるんだろうなあ、とぼんやりと見つめながら切なくなってしまった。

透子さんと両親の打ち合わせを、隣でじっと聞きながら図面に目を通すその静かな雰囲気と、時折頷きながら透子さんに質問をする声。

透子さんからの指示で、資料に何かを書き加える指にまで、私の気持ちはぐぐぐっと引き寄せられて。

初めて会ったのに、どうしようもなく惹かれた。

いつもなら打ち合わせには顔を出さないのに、両親の隣にひっそりと座って、竜の事をじっと見ていた。

……透子さんは、『やっぱりね』と私の様子に密かにほくそ笑んでいたと、後々に教えてくれた。