甘恋集め

でも。

それを押し戻すように、私の中の何かが邪魔をする。

思い出しちゃだめだと、忘れたままでいなさいと、何かが邪魔をする。

「竜」

愛しさが溢れる名前。

私を包み込む穏やかな時間が流れる。

そう呼ぶ度に目を大きく見開いて、揺れている竜の体。

「竜、私は……」

誰?

誰なの?

その先を知りたい、そして、知りたくない。