私の左肩には、きっと一生残るに違いない傷痕がある。
その傷が、不意に痛みを帯びてきたように感じた。
ざっくりと切れたとわかる傷痕は縫合した名残を残しているものの、ぷっくりと浮き上がっているほかは色も薄くなっている。
触っても痛くないし、ひきつる事もない。きっと、手術をしてくれたお医者さんの腕が良かったんだろうと感謝している。
傷痕を見る度に、そっと指先で触れて気持ちを集中させるけれど、その傷痕がどういう経緯でできたのか、思い出せない。
決して簡単にできた傷痕ではないだろうし、その瞬間には痛くて痛くてたまらなかったと思うけれど、どうしてこの傷痕を抱えているのかがわからない。
父さんも母さんも『小さい頃からお転婆だったから、そのせいよ』そう言って曖昧に笑うだけで詳しい事は何も教えてくれない。
確かにお転婆だった私は小さな頃から体中に傷を作っては
『そんなに傷ばかり作ってたら、誰もお嫁にもらってくれないわよ』
と周りからしょっちゅう笑われていた。
その度に父さんは
『お嫁になんかいかないよなあ。ずっと父さんと一緒だよな』
にこにこしていたっけ。
その傷が、不意に痛みを帯びてきたように感じた。
ざっくりと切れたとわかる傷痕は縫合した名残を残しているものの、ぷっくりと浮き上がっているほかは色も薄くなっている。
触っても痛くないし、ひきつる事もない。きっと、手術をしてくれたお医者さんの腕が良かったんだろうと感謝している。
傷痕を見る度に、そっと指先で触れて気持ちを集中させるけれど、その傷痕がどういう経緯でできたのか、思い出せない。
決して簡単にできた傷痕ではないだろうし、その瞬間には痛くて痛くてたまらなかったと思うけれど、どうしてこの傷痕を抱えているのかがわからない。
父さんも母さんも『小さい頃からお転婆だったから、そのせいよ』そう言って曖昧に笑うだけで詳しい事は何も教えてくれない。
確かにお転婆だった私は小さな頃から体中に傷を作っては
『そんなに傷ばかり作ってたら、誰もお嫁にもらってくれないわよ』
と周りからしょっちゅう笑われていた。
その度に父さんは
『お嫁になんかいかないよなあ。ずっと父さんと一緒だよな』
にこにこしていたっけ。

