「え?有星……?」
自分の意思ではないところから出てしまったその言葉に、竜我は大きく反応した。
運転中だというのに一瞬まともに私を見た竜我に
「ま、前見てよっ。危ない」
慌ててそう叫んだ。
車の多い大通りで脇見運転なんて危なすぎる。
滑らかに運転している竜我の運転技術は信用しても大丈夫だと思うけれど、脇見なんてされるのは怖すぎる。
「有星って、知ってるのか?」
「ううん。さっき竜我からその名前聞いただけで。それだけなんだけど……」
『同じ顔の真田くん』
が家にいると聞いて、有星っていう名前をインプットしたから、思わず私の口からその名前が出たのかな……。
その名前を呟いた時の竜我の顔はとても嬉しそうで、かなり彼とは仲がいいって思った。
それに。
「双子だもん、同じ顔でも不思議じゃないね」

