甘恋集め

まじまじと運転席の真田くんの横顔を見た。

すると、居心地悪そうに眉を歪めて。

「格好いいからって、あんまり見るな。金とるぞ」

「……」

冗談だろうとわかっていても、思わず黙り込んでしまった私にちらりと一瞬視線を向けて。

「ばか。金とるなんて嘘だよ。見たきゃどれだけでも見ろ。そのかわり」

そこで束の間言葉をためた真田くんは、ちょうど信号が赤に変わって車をとめた。

そして体を私に向け、単に会話するには近すぎるほどに顔を近づけた。

目の前にある整った顔を、ただ戸惑いながら見ている私に

「真田くんじゃなくて、竜我って呼べ」

言い聞かせるように、そう言ってにやりと笑った。

その顔に、今日何度目かはわからないときめきを感じて体は熱くなった。