「梅ちゃん、そろそろ終わろうか。今日もありがとうね」
「はい、お疲れ様でした。じゃ、看板入れてきますね」
「お願いね。あ、今日も持って帰るでしょ?梅ちゃんが好きな白和えも詰めておくわね」
「いつもありがとうございます」
小さく頭を下げると、お店の玄関へと向かった。
私がバイトしている『おりがみ』の閉店は午後11時。その時刻前後で、女将さんが店じまいの言葉を店員たちに告げる。
オフィス街に位置するこのお店は、美味しいお惣菜が有名で、わざわざ遠くから来てくれるお客様も多い。
「梅ちゃん、お疲れ様、気を付けて帰りなよ」
「あ、吉沢さん、ありがとうございました。またお越しくださいね」
「ああ。梅ちゃんが大学を卒業してバイトを辞めるまで、あと何度かは来させてもらうよ」
「ははは……ありがとうございます」
馴染みのお客さんから声をかけてもらう事も多かった。
吉沢さんは、この近くにある『KH建設』の部長さんだと聞く。
今日も部下を何人か連れて飲みに来てくれていた。
吉沢さんだけでなく、長くこのお店で働かせてもらっていた私に優しい言葉をかけてくれる人は多い。
思い返すと、そんなたくさんの人達とももうすぐ別れなければならないと気づかされて、寂しくなる。
「はい、お疲れ様でした。じゃ、看板入れてきますね」
「お願いね。あ、今日も持って帰るでしょ?梅ちゃんが好きな白和えも詰めておくわね」
「いつもありがとうございます」
小さく頭を下げると、お店の玄関へと向かった。
私がバイトしている『おりがみ』の閉店は午後11時。その時刻前後で、女将さんが店じまいの言葉を店員たちに告げる。
オフィス街に位置するこのお店は、美味しいお惣菜が有名で、わざわざ遠くから来てくれるお客様も多い。
「梅ちゃん、お疲れ様、気を付けて帰りなよ」
「あ、吉沢さん、ありがとうございました。またお越しくださいね」
「ああ。梅ちゃんが大学を卒業してバイトを辞めるまで、あと何度かは来させてもらうよ」
「ははは……ありがとうございます」
馴染みのお客さんから声をかけてもらう事も多かった。
吉沢さんは、この近くにある『KH建設』の部長さんだと聞く。
今日も部下を何人か連れて飲みに来てくれていた。
吉沢さんだけでなく、長くこのお店で働かせてもらっていた私に優しい言葉をかけてくれる人は多い。
思い返すと、そんなたくさんの人達とももうすぐ別れなければならないと気づかされて、寂しくなる。

