そんな思いを、真里さんに伝えていいものか迷う。
妊娠したいと強く願っている彼女の気持ちを尊重してあげたい気持ちもあるし、自分の体や気持ちに負担をかける彼女の気持ちを和らげてあげたいとも思う。
私はただ、人生にはいろいろな選択肢があると、それだけを伝えたいだけなんだけど。
うまく伝えられるのかもわからない。
「それで、僕と美乃さんの結婚は認めてもらえるんでしょうか?」
思いを巧さんと真里さんに向けたままでぼんやりしていると、様子をうかがっていた駆がおじさんに問いかけた。
そうだった、結局、どうなるんだろう。
おじさんは、私と駆の結婚に、まだ反対なのかな。
おじさんの困ったような顔をじっと見ながら、その答えを待つ。
たとえどんな答えを出されたとしても、駆から離れることはない。
私は一生駆とともに過ごすって決めてるから。
思いを強くして、ぐっと手を握り締めると、その手の上に置かれた駆の手。
とても温かくて大きい。私の何もかもを受け入れてくれるに違いないその体温は、私の気持ちを強くするお守りだ。
二人、顔を見合わせてくすりと笑って、アイコンタクト。
『大好き』
それだけで私たちは生きていける、大切な思い。
二人、手をつないで、確認した気持ちは最強だ。
「俺は、また美乃ちゃんを諦めなきゃならないんだな」
部屋中に響いたおじさんの声は、かなりつらそうだった。
妊娠したいと強く願っている彼女の気持ちを尊重してあげたい気持ちもあるし、自分の体や気持ちに負担をかける彼女の気持ちを和らげてあげたいとも思う。
私はただ、人生にはいろいろな選択肢があると、それだけを伝えたいだけなんだけど。
うまく伝えられるのかもわからない。
「それで、僕と美乃さんの結婚は認めてもらえるんでしょうか?」
思いを巧さんと真里さんに向けたままでぼんやりしていると、様子をうかがっていた駆がおじさんに問いかけた。
そうだった、結局、どうなるんだろう。
おじさんは、私と駆の結婚に、まだ反対なのかな。
おじさんの困ったような顔をじっと見ながら、その答えを待つ。
たとえどんな答えを出されたとしても、駆から離れることはない。
私は一生駆とともに過ごすって決めてるから。
思いを強くして、ぐっと手を握り締めると、その手の上に置かれた駆の手。
とても温かくて大きい。私の何もかもを受け入れてくれるに違いないその体温は、私の気持ちを強くするお守りだ。
二人、顔を見合わせてくすりと笑って、アイコンタクト。
『大好き』
それだけで私たちは生きていける、大切な思い。
二人、手をつないで、確認した気持ちは最強だ。
「俺は、また美乃ちゃんを諦めなきゃならないんだな」
部屋中に響いたおじさんの声は、かなりつらそうだった。

