写真たてを袋に戻すと“じゃあ、俺も”と言いながらポケットに手を入れる圭くん。 首をかしげて見ていると、きれいな貝殻がついたネックレスを出した。 「おいで?」 圭くんがそう言って、あたしは1歩前に。 ──顔が近い…。 ネックレスをつけてくれる圭くんにドキドキしっぱなし。 「できた。」 耳元で、圭くんの低い声が響くと目があった。 波の音が聞こえる中で、あたしたちは目を閉じて、どちらからともなくキスをした───