─── 『うわっ、派手に転んだ…。』 俺の目の前を歩く女が新学期の朝見事な転倒を見せてくれた。 ついでのついでに水色のパンツも。 その子が立ち上がり一瞬見えたその顔に、柄にもなく胸が高鳴った。 ──蒔田あすみだ。 蒔田あすみは男の間じゃ有名で、モテる。 入学したての頃、周りの男らは必死に蒔田を振り向かせようとしていた。 もちろん俺はそんなことに興味もなく、どーでも良かった。