補講を終えて、あすみは塚原と約束しているからと飛ぶように帰っていった。 俊司も用があるからとさっさと帰っていった。 『俺も帰ろ。』 昇降口まで歩いていくと、寺崎があとを追ってきた。 「圭、話があるの。」 「…何?」 「あのね…、」 寺崎が話はじめた。