『協力ってことは、2人が両思いになるようにしなきゃいけないんだよね…』 あたしは困惑していた。 「悪いけど、俺はできない」 先に口を開いたのは俊司だった。 「前に付き合ってたとか、そんなこと以前に俺は寺崎さんのことなんかよく知らねぇし協力するような関係じゃないから」 そう言ってペン回しなんかしてる。 遥香が少しムッとした顔で俊司を見ると今度はあたしのほうを見た。 「あっ、あたしは──」 言いかけたとき4つ飲み物を持って戻ってきた安藤くん。