───── 遥香も一緒に勉強するようになってから安藤くんとの会話がへった。 『つまんないな…』 無意識にそんなことを思ってしまう自分がいて。 「圭ー!今日髪型変えたんだけど、どう?かわいい!?」 「あーかわいいかわいい。」 自分に向けられていたかわいいって言葉も今は遥香に向けられていて、直球しか投げれない安藤くんがこんなこと言うなんてって…… あたし…ただのやきもちじゃん。 「はぁ…。」 ため息が出てしまった。 「どうした?」 横から俊司が心配そうに声をかけてくれた。