放課後、教室から外を眺めていた。 手を握って、支えていた美香ちゃんの姿と、拒絶しない圭くんの姿を思い出すと、いまだに泣けてくる。 「あすみ…?」 そこにいたのは耕平くんだった。 「泣いてたの?目赤いけど…」 そう言って、あたしの隣に座って外を眺めている。 「俺、この間電話で余計なこと言っちゃったかな。」 「え?」 「その日、何かあったんじゃないの?安藤と。」 「…うん、」 優しい耕平くんに甘えてあたしはあの日のことを話した。