「ッ!…」 いきなりのことに、私は瞳を見開く。 「お前、感謝しろよ。 俺が死亡寸前を助けたんだから──。」 低くて心地の良い透き通った声が 私の正面から 綺麗な顔を崩しながら笑う キミから 聞こえる。 ポンポンと私の頭を軽く触れると キミは笑顔を残して去って行った。 何が起こったのか、分からず。 ただ呆然とキミの背中を 瞳で追っていた────。