未来Magic


「ウェイ様…。魔族の者なんかと何故…」
…私か…。

「…うっ…」
「ウェイ様!」
來…どうしたんだろう?
目、開けたらばれちゃうし…。

「大丈…夫。心配…するな。ただの魔力の使い…すぎだ」
「…魔族を、助けたのですか。全く…ウェイ様らしい。しかし、無理はなさらず。何かあったら我々を呼んで下さいよ。では、失礼します」
「あぁ…」
そう言って來の知り合いみたいな人が消えた後、來が倒れた。

「…來?…來!」
「…すぅ…」
なんだ、寝てるだけか…。
心配させないでよね。

でも、心の奥ではわかっていた。
來が限界に近い、ってことくらい。