店員につれてこられた一室は、閉鎖された空間に二人掛けのソファーが一つ置いてあった。



「『………………』」



「………なんかわりぃ」



『………………いや。平気、』


とは言ったものの全然平気ではない。
蓮は身長も高いし、肩幅も広い。

絶対このソファー狭いって!


「………とりあえず座るか」

『………うん。』



ドサッ




ちっちけぇぇぇぇぇ!!

こんなんじゃ映画に集中できないじゃん!


ん?映画?
ってか今日映画何観るんだろ?


カップル席の事で頭がいっぱいだったから聞いてねぇや。、


『ねぇねぇ』


「ん?」


『今日映画何観るの?』


「あれ言ってなかったか?」


『うん。聞いてない』


「怨念~女の首~ってやつ。」