長渕は謝るだけ謝っといて先に外に出てしまった。
何?長渕ってみんなが騒ぐほど怖いやつじゃないじゃん。
逆に素直に謝れてめっちゃいいやつじゃん!
私は長渕を追って外に出た。
長渕はちょっと寒そうにしながら私を待っていた。
そんな姿にきゅんとしてしまった。
私の姿を確認するやいなや、私に近寄ってきた。
「寒くねぇ?」
『ちょっと、ね』
「ほら。やるよ」
そう言って渡してくれたのはあったかいミルクティーだった。
『あ、ありがと』
私はそのミルクティーを飲まずにカイロかわり
にしていた。
「チョコのお返し」
あれ、めちゃくちゃ買いチョコっす。
たかがチョコいっこで律儀にお返しをする長渕を純粋に偉いと思った。
それと同時に罰ゲームで告白なんかをして申し訳ないと思った。

