ひまわり(第2章まで公開)

でも、俺のことを男として見ていなかった彼女は、その場から離れることもなく、キスをされるまで逃げようともしなかった。
そのときの俺の思考回路は、完全に壊れていた。
やめてと叫ぶ声、暴れる手足。
嫌がる彼女に興奮までして、おかしくなっていた。
口を塞ぐかのようにキスを繰り返し、彼女を床の上に押し倒して、上着やブラウスを脱がしていく。
胸に顔をうずめて太ももに手を置く俺に、彼女は震えながら「なんで」と叫んだ。
すごく恐かったのだろう。
顔を上げると、彼女は涙を流していた。