ひまわり(第2章まで公開)

「ねぇ、昌平…まだ怒ってた?」
教室についた途端、彼女は呼び出す前に俺の元へ駆け寄ってきて、そう聞いてきた。
一瞬にして、夢は砕かれる。
あぁ…告白しても無理だな、と思った。
俺の入る隙がないくらい、彼女は三浦のことを想っている。
浮気してると勘違いさせても、きっとこの2人なら仲直りをするだろうし、告白しても俺は振られてしまうのだろう。
そう思ったとき、俺の中で何かが消えた。
この気持ちは報われないとわかって、もうどうでもよくなってしまったんだ。