そして、卒業式の前日。
あの日も2人は喧嘩をしていた。
だけど、仲が悪い状態で式を迎えたくはなかったのだろう。
「多分、まだ教室にいるはずなんだ。俺、職員室に行かなきゃいけないから、あいつに自転車置き場まで来るように伝えてほしい。一緒に帰ろうって言っといて」
成績が良かった三浦は、卒業生総代で答辞を読むことになっていた。
そのことで職員室に向かう前、三浦は俺に手を合わせて頼んでくる。
あの日も2人は喧嘩をしていた。
だけど、仲が悪い状態で式を迎えたくはなかったのだろう。
「多分、まだ教室にいるはずなんだ。俺、職員室に行かなきゃいけないから、あいつに自転車置き場まで来るように伝えてほしい。一緒に帰ろうって言っといて」
成績が良かった三浦は、卒業生総代で答辞を読むことになっていた。
そのことで職員室に向かう前、三浦は俺に手を合わせて頼んでくる。



