ひまわり(第2章まで公開)

中学3年の秋から、三浦と坂下は付き合い始めた。
三浦から聞いた話では、告白をしたのは彼女の方だったらしい。
その前から彼女が三浦を好きになっていることにも気づいていたし、2人がくっついた時はさほどショックを受けることもなかった。
だけど、その頃の俺が一番仲良くしていたのは、ずっと同じクラスだった三浦。
嫌でも2人と一緒に行動しなければならないときもあり、失恋した俺は彼女への恋心を消すことさえ出来ないでいた。
卒業すれば、2人とは高校も別だから、きっと彼女を忘れられると思っていた。
だから、俺は苦しくても、ずっと2人が微笑み合うのを見てきたんだ。