返事をせずに、その場でうつむく彼女。
三浦、お前はこんな状態になっても余裕でいるのか。
「じゃあさ」
俺はごくりとつばを飲んで、もう一度、声を振り絞る。
「…遊園地でも行かねぇ?」
女を誘うことに、ここまで力を入れたのは初めてかもしれない。
こんな姿を悟が見たら、きっと腹を抱えて笑うに違いない。
「深い意味はないし、気晴らし…にさ」
顔を上げて戸惑う彼女に、俺はぎこちない笑みのまま、言葉を付け足す。
デートがしたい、とかじゃない。
口説くつもりもない。
自分の立場を忘れているわけでもない。
でも、三浦のことで悩む彼女を放ってはおけないし。
ただ単に、支えたいと思っただけだ。
三浦、お前はこんな状態になっても余裕でいるのか。
「じゃあさ」
俺はごくりとつばを飲んで、もう一度、声を振り絞る。
「…遊園地でも行かねぇ?」
女を誘うことに、ここまで力を入れたのは初めてかもしれない。
こんな姿を悟が見たら、きっと腹を抱えて笑うに違いない。
「深い意味はないし、気晴らし…にさ」
顔を上げて戸惑う彼女に、俺はぎこちない笑みのまま、言葉を付け足す。
デートがしたい、とかじゃない。
口説くつもりもない。
自分の立場を忘れているわけでもない。
でも、三浦のことで悩む彼女を放ってはおけないし。
ただ単に、支えたいと思っただけだ。



