ひまわり(第2章まで公開)

俺はもう一度、手にしていた写真を見つめる。
あの頃の三浦は、坂下に対して常に一生懸命だった。
振り向かせるためにいっぱい努力をしていて、俺はそんな三浦を見るたびに、こいつには勝てないなって思っていた。
なのに、数年の間に、三浦と坂下の関係は変化していた。
今の三浦には、他の女と連絡を取るくらいの余裕があって。
「まぁな」と見せつけるかのように、彼女の肩を抱いたときのあの笑顔に腹が立つ。
写真を持つ手に力を入れて、俺は歯を食いしばった。