あの日から、坂下と三浦のことは忘れようと決めた。
再会したからって、今更、何がどうなるわけでもない。
考えるだけ無駄だと思ったんだ。
だけど、あったことを無かったことにするのは、意外に難しくて。
今もこうやって、あの頃の自分たちを眺めてしまう。
タンスの上の引き出しに、隠すかのようにしまっている1枚の写真。
修学旅行の自由行動も、俺はあの2人と一緒に過ごしていた。
三浦を真ん中にして、両側に俺と坂下。
彼女の隣に並ぶのは、いつも俺じゃなく三浦だった。
叶わない恋だとわかっていても、中学時代は彼女が映ったこの写真を、毎日眺めてはため息をついていたっけ。
再会したからって、今更、何がどうなるわけでもない。
考えるだけ無駄だと思ったんだ。
だけど、あったことを無かったことにするのは、意外に難しくて。
今もこうやって、あの頃の自分たちを眺めてしまう。
タンスの上の引き出しに、隠すかのようにしまっている1枚の写真。
修学旅行の自由行動も、俺はあの2人と一緒に過ごしていた。
三浦を真ん中にして、両側に俺と坂下。
彼女の隣に並ぶのは、いつも俺じゃなく三浦だった。
叶わない恋だとわかっていても、中学時代は彼女が映ったこの写真を、毎日眺めてはため息をついていたっけ。



