ひまわり(第2章まで公開)

こうやって話すのは久しぶりだね、と懐かしむことも出来ない仲。
気まずさで居ても立ってもいられず、俺は彼女の飲み物を用意した。
小さなトレイの上に、こじんまりと置いたポテトとグレープジュース。
ありがとう、と小声でささやいて、彼女は飲み物を手に取った。
少しだけ空気が和らぎ、俺は本題に入っていく。
だけど、何があったのかと聞いても、彼女はすぐに口を開かなかった。
話題が流れたと言ってもいいほどの、長い沈黙。
俺は静かに、彼女の返答を待っていた。